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今治・鈍川温泉を舞台にしたミステリー映画撮影 「廃虚ホテル」がロケ地に

休館中で映画撮影の舞台となった鈍川温泉ホテル

休館中で映画撮影の舞台となった鈍川温泉ホテル

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 今治市の山あいに位置する鈍川温泉(今治市玉川町)で5月20日・21日の2日間、映画の撮影が行われた。

今治・鈍川温泉を舞台にしたミステリー映画撮影 「廃虚ホテル」がロケ地に

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 題材は鈍川温泉を舞台にしたミステリー。行方不明となった廃虚マニアの兄の捜索を兼ねて、オカルトユーチューバーのグループが廃虚を訪れ、怪奇現象に遭遇するストーリー。主演は、愛媛県で結成されたガールズバンド「きみとバンド」の大野真依さんと清原梨央さん。

 監督を務めるのは、砥部町出身の大森研一さん。自身が監督を務めた映画「瀬戸内海賊物語」(2013年公開)のワンシーンで鈍川温泉を訪れたことがきっかけで、「いつか鈍川温泉を舞台にした映画を作りたい」と考えていたという。

 同作は「エコな映画作り」がテーマの一つ。廃虚ホテルを活用した撮影に加え、地域に協力を呼びかけて廃棄予定の衣装や小道具などを集めたという。

 主な舞台となった廃虚ホテルは、2026年ごろのリニューアルオープンに向けて解体・改修が進む鈍川温泉ホテル(玉川町)。同施設を運営する「ありがとうサービス」の深澤義久さんは「大森監督からの声がけがあり、施設の提供を決めた。解体予定の廃虚だからこそ映画の舞台としてリアリティーもあり、施設活用のいい機会になった」と話す。

 当日はホテルに加えて、せせらぎ交流館(玉川町)での昼食のシーンも撮影され、愛媛県内の名産品が多数登場した。

 大森監督は「映画を通して、多くの人に鈍川温泉を知ってもらいたい。温泉や食、景色など多くの魅力が伝わるように製作を進めている」と力を込める。

 映画のタイトルは「ゴーストスポッターズ~夢湯~」。年内の完成を目指す。

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