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今治の市民参加型トークイベント「いまはる会議」が1周年 交流広がる

1周年を迎えた今回の「vol.12」は、25人満員の参加者が交流を楽しんだ。

1周年を迎えた今回の「vol.12」は、25人満員の参加者が交流を楽しんだ。

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「まちと暮らしのいまはる会議」が4月19日、今治商店街内のテナントで開催され、25人の参加者が3人の登壇者との交流を楽しんだ。

市民参加型トークイベント「いまはる会議」が1周年

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 主催は今治市魅力都市創生課。同課に所属する地域おこし協力隊員の福地立憲さんが、「埼玉県から移住してきて、今治のことをもっと知りたい」と思ったことをきっかけに企画。2023年3月に初回を開催して以来、月に一度のペースで開き、今回で12回目を数える。

 登壇者の越智人史さんは、障がい者や高齢者の福祉施設を運営する社会福祉法人来島会(北宝来町)に勤める。会では「施設利用者が地域につながる機会を」と、桜井地区の地域住民と共にまちづくりに取り組んできた「桜井プロジェクト」について発表。「障がい者や高齢者が社会でできることを増やし、地域の中でつながりを作ることが社会参画になる」と話した。

 フリーの編集者として活動する村上亜耶さんは結婚を機に都内の大手出版社を退職し、13年前に今治に移住。県内初の女性向けライフスタイル誌を立ち上げるなど、キャリアを生かした活動をしてきた。数年前、夫が勤める浅川造船(小浦町)で、造船に使う足場板が木製からアルミ製に変わるタイミングがあったという。「撮影などでも足場板を使う機会があり、古材ならではのビンテージ感に魅力を感じていた」という村上さんは「大量に余っている足場板をアップサイクルできないか」と考え、家具作りを提案。県内の工務店などと共に「瀬戸内造船家具」を立ち上げ、ブランディングやディレクションにも関わってきた。「サステナブルな取り組みが評価され、さまざまな賞もいただいた。これからも身近な『豊かさ』に気づき、発信していきたい」と話す。

 3人目の登壇者は、自身を「宇宙人系公務員」と名乗り、場を和ませた今治市職員の住吉淳さん。さまざまな課を異動しながらも、関係性を途切れさせず、つながりを広げてきたという。プライベートでもカードゲームを使ったまちづくり・人づくりに取り組み、「仕事だから、プライベートだからと線引きせず、やりたいことに取り組んできた」と話していた。

 参加者の一人は「3人の考え方に触れて、モヤモヤしていた気持ちが晴れた。仕事で行き詰まりを感じていたが、ヒントをたくさんもらえた。今の道でもう少し頑張ってみようと思えた」と熱を込め、「普段、出会えない人との出会いがあり、つながりができてうれしい」と声を弾ませていた。

 福地さんは「まちのキーマン同士がつながったり、交流が生まれたりしているのがうれしい。今後も場所を変えながら、さまざまな人のつながりが生まれる場にしていきたい」と意気込みを見せる。

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