今治市出身・在住で、キッチンカー「Axel Cafe(アクセルカフェ)」を夫と営む香川由良さんの初となるソロオリジナル曲「Telling」の配信が1月16日、始まった。
子どもの頃から歌うことが好きだったという香川さん。「やりたいことをやったらという母の後押し」もあり、大阪の音楽専門学校に進学。卒業後は数年間、大阪を拠点に活動し、「DJ YUTAKAさんのコンピレーションアルバムに参加させてもらうなど、いろいろな経験をさせてもらった」という。その後上京し、25歳の頃、音楽ユニット「トワイライトシステム」のボーカルとして、YURAの名義で活動を始めた。
「トワイライトシステムは総勢8人の音楽ユニット。それぞれのメンバーが仕事の傍ら、楽曲制作やレコーディングに励み、年1~2回はライブを開くなど、自分たちのスタイルで活動してきた」と振り返る。同ユニットは2001(平成13)年にインディーズデビュー、2004(平成16)年にはメジャーデビューを果たした。
現在もユニットは解散せず、メンバーはそれぞれのフィールドで活躍しながら、自分たちのペースで活動を続けている。香川さんも結婚・妊娠を機に今治へのUターンを決意。東京では音楽活動のかたわら、「音楽と同じくらい好きだった」という飲食の仕事もしていたという香川さん。Uターン後は今治市内のクレープ店で勤務し、3人の子育てに奮闘する日々を送ってきた。
コロナ禍を経て、勤めていた店が閉店になり、「そろそろ自分で店をやろう」とキッチンカーの購入を決めたのが3年半前のこと。現在は夫婦でクレープ専門のキッチンカーを営業する。
このタイミングで音楽活動を再開したきっかけについて、香川さんは「しばらく本格的な音楽活動から遠ざかっていたが、ふと『力試し』がしたくなり、昨年ボーカルオーディションを受けたところ合格。この3年間、たくさんのお客さまに支えてもらったお礼を伝えたいという思いで、曲の制作を決めた」と話す。
ソロでは自身初となるオリジナルソング。制作陣にイメージを伝えながら、人とのつながりのありがたさや感謝の気持ちを曲に込めたという。「制作チームからは3曲の候補をもらったが、一番難しかった曲にした」と笑う。
「これまで頑張ってきた証しを、形に残せてうれしい」と香川さん。「音楽イベントに出たり、動画配信をしたり、今後も新しいことに挑戦していきたい」と意欲を見せる。
「Telling」はApple MusicやSpotify、iTunes music、Line musicなど18サイトで配信する。