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今治の呉服店が「新作おひなさま展」 畳店とコラボしたオリジナルひなも

永井タタミ店・越智さん(左)と、呉服すがたや・4代目の田中良明さん(中央)と妻の実早さん(右)。手前に映るひな人形の台座は越智さんが製作した畳製のもの。

永井タタミ店・越智さん(左)と、呉服すがたや・4代目の田中良明さん(中央)と妻の実早さん(右)。手前に映るひな人形の台座は越智さんが製作した畳製のもの。

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 「新作おひなさま展」が現在、呉服すがたやに併設する「ぎゃらりぃ風早(かざはや)」(今治市風早町)で開催されている。

すがたやの着物で製作したオリジナルひな人形も

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 店内には、それぞれに趣向が凝らされたひな人形が所狭しと並ぶほか、五月人形とかぶとも展示。人形の台座には、地元の永井タタミ店(今治市東村)が人形に合わせてオーダーメードで製作した畳製のものを使う。

 呉服すがたや・4代目の田中良明さんと妻の実早さんは「呉服屋ならではのひな人形をと、すがたやで扱う袋帯を畳へりに使って、毎年、永井タタミ店にオリジナルの台座製作を依頼している」と話す。永井タタミ店の越智伸一さんは「15年ほど前、3代目の頃に依頼されたのがきっかけ。始めは『高い技術力で作られた人形の台座なんて恐れ多い』と思ったが、説得され製作を始めた」と振り返る。田中さん夫婦から、台座の厚みやサイズなどの情報と畳へりに使う袋帯を受け取り、柄を見たうえで使う部分を見極めて製作する。

 「帯の柄は切り取り方によって表情が変わる。長年製作していても、一つ一つ違うので、裁ちばさみを入れるのは毎回勇気がいる」と越智さん。良明さんは「帯裏の糸を収めて、へりに仕上げるのは技術がいる。毎回、きれいな仕上がりで感動する」と話す。

 畳製の台座は塗りのものに比べてほこりが立ちにくいのが特徴。樹脂製のため色のバリエーションも豊富で、形も長方形や曲線のもの、舟形などのものさまざま。同店では、台座やびょうぶなどの組み合わせを変えるカスタマイズにも対応する。「お客さまが人形に合うように『こういう台座を作ってほしい』と要望することも多い」と実早さん。「同じ組み合わせは二つとない。その人だけのひな人形に愛情を注いでほしい」と話す。

 営業時間は10時~18時。水曜・第3火曜定休。4月3日まで。

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