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今治在住漫画家・東屋めめさん「しまなみぽたぽた」3巻発売 特設コーナーも

6月17日に発売されたしまなみ海道を題材にした漫画「しまなみぽたぽた 瀬戸内チャリ散歩」(竹書房)の3巻。

6月17日に発売されたしまなみ海道を題材にした漫画「しまなみぽたぽた 瀬戸内チャリ散歩」(竹書房)の3巻。

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 今治市在住の漫画家・東屋めめさんの作品で、しまなみ海道を題材にした漫画「しまなみぽたぽた 瀬戸内チャリ散歩」(竹書房)の3巻が6月17日に発売された。今治市内の明屋書店(今治市片山)には特設コーナーが登場。サイン本はすでに売り切れるなど、注目を集めている。

今治市在住の漫画家・東屋めめさん「しまなみぽたぽた」3巻発売

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 主人公は、東京から今治に引っ越してきた女子高生の「ななみ」。ななみが、ひょんなことから入部した「ポタリング部」で、愛用のママチャリに乗ってしまなみ海道や今治市内を気ままに旅するストーリーが展開される。3巻では、ななみが今治市内から広島県尾道市までしまなみ海道を縦走するエピソードを描く。ネット上では読者から「大三島や生口島、行ってみたくなる」といった声も上がっており、物語を通してしまなみ海道の魅力が伝わっていることがうかがえる。

 東屋さんは新居浜市の出身で、20年ほど前に夫の仕事の都合で今治市に移住した。同市での生活が始まるやいなや、2006(平成18)年に「ご契約ください!」で漫画家デビューが決定。デビュー当初は同市内のフリーペーパー制作会社に勤務しながら創作活動を続け、その後、連載が増えるなかで専業漫画家としての道を歩むことを決断した。2008(平成20)年には、代表作となる「リコーダーとランドセル」の連載がスタート。同作はテレビでアニメ化された。

 「しまなみぽたぽた」の連載が始まったのは2022年。新型コロナウイルス感染症がまん延し、多くの人が外出を控える中、サイクリングが「密にならないレジャー」として注目を集めていた時期だった。

 当時を振り返り、東屋さんは「いつも、しまなみ海道をスクーターで渡っていたが、自転車で本当に楽しそうに走っている人たちをよく見かけていた」と話す。そうした光景に触発され、自身もレンタサイクルでしまなみ海道を自転車で走ってみたところ、その心地よさに感動したという。「車やスクーターだと、あっという間に通り過ぎてしまう場所も、自転車だと徒歩よりは速いけれど、車よりはゆっくり。風景をじっくり眺めながら走るのに最適な速度」と自転車の魅力を力説する。

 明屋書店今治本店の津田勇司店長は、「サイン本はすぐに売り切れた。しまなみ海道が舞台の同作、1巻の発売当時から売り場を展開するなどして、応援してきた。これからも楽しみにしている」と話す。東屋さんは「3巻を発行できたのは、作中に登場する施設など、地域の方に協力してもらったおかげ」と感謝を話す。「通勤通学などで、自転車がただの移動手段だった人に、ゆっくり景色を眺めながら走ると、自転車はもっと楽しいものだと感じてほしい」とも。

 価格は990円。書店やアマゾンなどで販売する。

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