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今治・大西町にパン店「そらのひまわり」 元消防士が夫婦でオープン

パン店「そらのひまわり」の新居田のぶ子さん。

パン店「そらのひまわり」の新居田のぶ子さん。

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 パン店「そらのひまわり」(今治市大西町宮脇)が6月17日、大西町の衣黒団地にオープンした。元消防士という異色の経歴を持つ新居田信也さんが夢を実現させた。

今治・大西町にパン店「そらのひまわり」 外観

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 大西町出身の信也さんは2年ほど前から独学でパン作りに没頭。「昔からパンが大好きで、『日頃食べているパンの形は、どうやって作るんだろう』という素朴な疑問がきっかけだった」と振り返る。自宅で研究を重ねるうち、「50歳を過ぎて、やりたいことがあるなら今しかない」と決意し、消防士の仕事を辞めて、開業に踏み切った。「パン店を開くことで、地域が少しでもにぎやかになれば」という思いも抱く。

 妻ののぶ子さんは夫の突然の決断に「驚いた」という。しかし「彼の人生は彼のもの」と、その挑戦を尊重。夫婦で開業準備を進め、開店に至った。

 同店では、「パンは得意ではない」というのぶ子さんが唯一好きだというクロワッサン(250円)を中心に、メロンぱん、包みカレーぱん(以上230円)、ソーセージバジルぱん(340円)など約10種類のパンを販売する。取材日も開店と同時に客が訪れ、13時にはほぼ完売していた。

 信也さんは「一人で製造しているので一度にたくさん作るのは難しい」としながらも、毎晩仕込みを行い、焼きたてのパンを店頭に並べる。クロワッサンは、開店後も改良を重ね、味を追求しているという。のぶ子さんが「もう少し慣れてきたら、人気のデニッシュやカスタードクリームを使ったスイーツ系のパンも作ってほしい」と話すと、信也さんは「え~」と笑いながらも、その言葉に耳を傾ける。

 店名の「そらのひまわり」は、のぶ子さんが「幼稚園のような、日常になじむ名前にしたかった」という思いで名付けたという。信也さんは「近所の人たちに受け入れられる店にしていきたい」と意気込む。

 営業時間は10時~(売り切れ次第終了)。月曜・水曜・金曜・日曜定休。

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