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今治・波方に菓子店「ミカンヤマファクトリー」 かんきつ使った洋菓子販売

今治市波方町西浦の「mikanyama Factory(ミカンヤマファクトリー)」。左が店長の瀧本智子さん。右は瀧本さんの姉。

今治市波方町西浦の「mikanyama Factory(ミカンヤマファクトリー)」。左が店長の瀧本智子さん。右は瀧本さんの姉。

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 今治市波方町西浦に、かんきつを使った洋菓子を販売する菓子店「mikanyama Factory(ミカンヤマファクトリー)」がオープンし、10月4日で3カ月がたった。薬局経営やスイーツの製造・販売を手がけるプロッグ(山口県宇部市)が経営する。

今治・波方「ミカンヤマファクトリー」 外観の様子

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 店長の瀧本智子さんは波方町西浦出身で、管理栄養士の資格を持ち、過去には市内の病院で勤務してきた。縁あってプロッグに入社後、奈良県内の調剤薬局で医療事務として働く傍ら、社内でスイーツ部門立ち上げの話が浮上し、自ら手を挙げたという。「何か新しいことにチャレンジしたいと思った」と瀧本さん。山口県内で開店した「tot Factory(トットファクトリー)」の店長として16年にわたり、「体に優しいこだわりスイーツ」を展開してきた。

 4年ほど前、自身の出身地である波方町でも店を持ちたいと会社に働きかけたことが、今回の開店につながった。「コロナ禍もあり、いろいろ考えるきっかけになった。地元の景色が好きで、小さい頃は興味を持ちにくかった家業の農業にも目が向いた。拠点が2カ所になると、大変になることは容易に想像ができた。楽な道を選ぶこともできたが、後悔したくなかった」と話す。

 店は瀧本さんの実家の牛舎跡地に新築し、菓子工房と販売スペースを備える。父が手がける農地で生産するかんきつを生かし、洋生菓子や焼き菓子を製造・販売。山口県の店舗との2店舗体制のため、今治での営業日は月4日だが、「お客さまが少しずつ増えてきているのがうれしい」と笑顔を見せる。店には、瀧本さんの母や開店に合わせて県外から帰省する姉もスタッフとして加わり、家族で店を支えている。

 今後はミカンのシーズンに合わせ、さまざまな種類のミカンも販売する予定。「ここが小さな地域の直売所のような存在になれれば」と瀧本さんは意気込む。

 営業は隔週の金曜・土曜で、営業時間は、金曜=11時~15時30分、土曜=10時30分~15時30分。

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