こうじを使った料理やドリンクなどを提供するカフェ「海と月」(今治市風早町)が7月29日、今治にオープンした。
店主は「麹(こうじ)マスター」の資格を持つ越智悦美さん。子育てなどで心も体も疲弊していた時に友人からこうじをもらったのがきっかけで、その魅力に引かれていったという。その後、本格的に勉強して民間資格「麹マスター」を取得。ワークショップなどを通じてこうじの良さや使い方などを伝えてきた。
「ワークショップを開くうちに、『こうじを使った料理を食べてもらえる場所があれば』と思うようになった」と越智さん。「そんな時、いろいろな縁とタイミングが重なって、カフェのオープンに至った」と振り返る。席数は10席。
こうじは、食品を柔らかくしたりうまみを引き出したりする効果もあり、調味料としても注目されている。同店では塩こうじやしょうゆこうじなど、自家製の16種類から成るこうじ調味料を使った「本日の麹ランチ」など、こうじをふんだんに使った料理が特徴。小鉢のおかずやご飯にもこうじを使う。
「こうじと聞くと手間がかかるとか、料理にどう使えばわからないという声も聞くが、実は食材を漬けたりあえたりするだけでおいしく食べられる。料理を通じて、こうじをより身近に感じてもらえれば」と越智さん。同店ではランチの他に、甘酒スムージーや自家製しそジュースなども提供している。「今後はこうじを使ったカレーやお菓子もメニューに加えたい」とも。
営業時間は11時~14時。水曜・木曜・日曜定休。日替わりの「本日のこうじランチ」は限定20食で予約優先。