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手軽に楽しめる燻製キット 今治の食品メーカーが開発、CF出品へ

アウトドアでも人気の燻製を、自宅でも手軽にと開発された商品。

アウトドアでも人気の燻製を、自宅でも手軽にと開発された商品。

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 愛媛海産(今治市天保山町)が、今春商品化した燻製キット「瀬戸内スモークカンカン」を多くの人に知ってもらおうと、7月17日、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」で応援プロジェクトを始めた。

愛媛海産の大塚社長

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 社長の大塚康仁さんが「瀬戸内の食材を使った商品を広く知ってほしい。アウトドアのアクティビティーが盛んな瀬戸内ならではの『燻製キット』で、地域のブランディングにも貢献できたら」と始めた。

 開発は今治市の「新商品・新技術共創推進事業」の一環で実施。全国のクリエーターからアイデアを募集し、商品のコンセプトが決まった。難航したのは、燻製に使う容器の手配。アルミ製の容器で検討を進めていたが、直火での調理の安全性が担保できないと商品化直前で白紙に戻した。その後、大阪府の湯たんぽメーカーが手がけていた燻製容器にたどり着き、商品化が実現した。

 商品はマダイの塩焼きやサヨリの丸干しなどの「海のカンカン」、マダコの干物やカリカリ小エビをセットにした「しまなみのカンカン」、今治風焼き鳥や松山どりつくねなどの「大地のカンカン」の3種を展開。それぞれの風味に合わせて、「リンゴ」「クルミ」「サクラ」の燻製チップをセットにする。価格はいずれも2,970円。詰め替え食材セットが1,620円。クラウドファンディングでは、燻製キットと詰め替え食材セットを一つずつリターンとして、一口5,000円の支援を呼びかける。大塚さんは「手軽にコンロでも燻製が楽しめ、容器は再利用できる。一度きりでなく、食卓やアウトドアの場面で何度でも使っていただけたら」と話す。

 同社は1979(昭和59)年に大塚さんの父が創業。創業当時は海産物や干物の卸業のほか、旧今治大丸で小売業を展開していた。その後自社で加工場を整備し、長年冷凍食品の生産を手がけてきたが、近年、高圧加熱殺菌ができる機械を導入。レトルト食品にも注力している。

 大塚さんは「当社が培ってきた食材のおいしさを引き出す製法で、瀬戸内の食の魅力を首都圏の人たちにも伝えることができたら」と話す。

 クラウドファンディングは8月31日まで。

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