
今治のガラス工房「Glass Studio Uka(ウカ)」(今治市玉川町高野)が現在、ひな祭りを前に、吹きガラスで製作したひな人形を展示・販売している。
同工房に並ぶのは、型を使わずに吹きガラスの技法で作られたガラス製のひな人形。色ガラスや金箔(きんぱく)などで着色した人形は、それぞれに違った表情を見せる。価格は1万5,000円~3万円ほど。
同工房では毎年、節句に合わせて干支(えと)飾りやひな人形、かぶとなどをモチーフに、ガラスで作品を制作している。工房を主宰する梶川泰臣さんは「ひな人形は烏帽子(えぼし)や扇など、細かいパーツを作って、ガラスが熱いうちに付けていく作業が難しい。形だけでなく、色がどう見えるかはやってみないと分からないところもある。うまくいかないこともあるが、いろいろなデザインに挑戦している」と話す。
窯は常時火を入れっぱなしのため、夏場の工房は40度を超えることも多いという。「夏は何時間も製作に向き合うのは難しい」と梶川さん。寒い今の時期には細かい作業を伴う作品や、時間のかかる大皿や花器など大きな作品作りにも取り組む。
「一点ずつ手作りするガラス作品は同じものは二つとない。違いを楽しんでもらえたら」と呼びかける。
営業時間は8時30分~17時。