
対話型教育イベント「『学び』って何だろう? ここから生まれる新しい、学びのカタチ。」が2月24日、しまなみアースランド(今治市高地町)で開催される。
学生と大人が共に考える対話型イベント「『学び』って何だろう?」
同イベントのテーマは「学び」。登壇者の体験談から、参加者自身が「学びとは何か?」を問い直し、学びをつくる当事者として次の一歩を踏み出すことを目指す。「イベントの場をきっかけに、新たな学びのコミュニティーが生まれるように」と、参加者同士の対話を中心に進めるという。
今回イベントを企画したのは、FC今治高校里山校(FCI)教員の宮谷拓也さんと同校生徒の畠中真知さん。「地域から教育を変えたい」と、昨年10月には今治商店街で教育イベント「多様な視点が未来を拓く(ひら)教育の交差点。」を開催した。「また参加したい」と参加者の声が多数あり、教育について語る場に需要があると思い、第2弾を企画した。
ゲストで登壇するのは、今治東中等教育学校6年生の伊藤翔馬さん。伊藤さんは学生起業家としての一面も持つ。起業のきっかけは「桜井海岸の松林がどうしていつもきれいなのか」に興味を持ったことだった。月に1度実施される松葉掻きに参加して、膨大な量の松葉が焼却処分されている現状や、維持のための人手が不足していることを知った伊藤さん。落葉した松葉を販売することで景観維持を持続できないかと考えた。その後、ビジネスプランコンテストなどでの受賞を経て、2024年に松葉ペレットなどを販売する「マツノミライ」として法人化した。
日頃から「ビジネスプランを1日10個考える」「人に会う前に書籍等で情報を入れ、その人に限りなく近い状態になるように準備する」という伊藤さん。宮谷さんと畠中さんは「学びに貪欲な姿勢に引かれて」、今回の登壇を依頼したという。伊藤さんは「自分のやりたいと思う気持ちに素直になり、自分にできることを考え、行動する大切さを伝えたい」と意気込む。
「自分の体験談をきっかけに地域の方とフラットに教育について語りたい」と畠中さん。「学びとは知識を得ることだけでなく、経験を通じて成長したり、人との関わりの中で気付きを得たりと、広い意味がある。参加者の方と学びについて深く考えたい」と宮谷さん。「教育や学びに興味のあり、学びのコミュニティーを広げたいと思う人に参加してもらいたい。今治市以外の人も大歓迎」と参加を呼びかける。
開催時間は13時30分~16時30分。参加費は500円で、学生は無料。定員は、学生5人、大人15人。要事前申し込み。