謎解きをしながら街歩きを楽しむ「タイ長のSDGsナゾトキ大航海」が3月24日から、今治市中心市街地エリアを中心に開催される。同市が合併20周年記念事業の一環で主催する。
参加者は配布される冊子を頼りに街中を巡る。指定されたポイントにSDGsをテーマとした謎解きを設置し、暗号を解きながらゴールを目指す。
イベント実施の経緯について、市民が真ん中課の藤岡洋さんは「親子で楽しみながら、SDGsについて身近に考える機会を提供したかった」と話す。「企業や団体、学校の単位で環境への取り組みは進みつつあるものの、日常の中で考える機会はあまり多くない。日々の生活の中でも取り組めることがあるんだという気づきになれば」とも。
エリアは、商店街や今治港周辺など中心市街地とした。同課の月原悠希さんは「海や商店街など今治らしい文化を感じられる場所を選んだ。街を改めて歩くことで、自分たちの住む街や地域のことを身近に感じてもらえれば」と期待する。謎解きにも「今治らしさ」をキーワードに盛り込み、メインビジュアルには今治の歴史や文化を表現した村上海賊PRキャラクター「タイ長」を採用した。
3月24日には、今治市公会堂(今治市別宮町)でオープニングイベントを予定。愛媛大学SDGs推進室の小林修さんが小学生親子向けに講演するほか、今治市SDGs宣言の実施も予定する。みなと交流センターはーばりー(片原町)では、未就学児でもSDGsを体験できるワークショップや、市の若手職員グループが企画考案したSDGsをテーマにしたボードゲームの体験会も行う。
「謎解きは親子で無理なく楽しめるよう、1時間から1時間半ほどでゴールできるように設計した。オープニングイベントが行われる24日は、クリアした人を対象に抽選会も予定している。ぜひ家族で楽しみながら参加してほしい」と月原さん。
参加無料。24日のみ事前予約が必要。25日以降は謎解きに必要な冊子を同市役所で受け取り、自由に参加できる。今月31日まで。