
みなと交流センター「はーばりー」(今治市片原町)で11月1日・2日、アートイベント「プレ・イマバリパラビエンナーレ」が開催される。主催は社会福祉法人来島会。
同法人は、「障害の有無にかかわらず、誰もが自分らしい挑戦を受け入れられる社会を目指す」取り組みの一環として、「共に生きる」ことをアートとまちを通して考える2年に1度のアートプロジェクト「イマバリ・パラビエンナーレ」を立ち上げる。今回のイベントは、その本開催に向けたプレ企画となる。
会場には、美術家ユニット「KOSUGE1-16」土谷享さんによる参加型作品「巨大サッカーボードゲーム」が登場。金沢21世紀美術館での常設展示や、「横浜トリエンナーレ2005」への出展、「東京都現代美術館 こどものにわ展」、「横須賀美術館 たいけん ぼうけん びじゅつかん!」といった企画展示で話題を呼んだ大型作品で、訪れた人が実際にプレーヤーとして参加できる。
2日には、ボード上に立つ審判の笛の合図と、FMラヂオバリバリ担当者による実況で進行する大会「はーばりーカップ」を開催。体を動かしながら、臨場感あふれる「試合」を楽しめるという。
1日の午後にはサッカーボードゲームをステージに見立てたシンポジウムを開催。FC今治の岡田武史会長や同法人の越智清仁理事長らが登壇し、「体験活動を通じて協働する地域社会」をテーマに意見を交わす。
同法人の三幡大輔さんは「社会の変化の中で、異なる考えや価値観を持つ人と共に過ごす難しさを感じることもある。でも、アートには『違い』を結び、思いをほどき、世界を少し柔らかくしてくれる力がある」と話し、「どなたでも気軽に来て一緒に盛り上がってもらえれば」と参加を呼びかける。
大会の参加チームは現在募集中。1チーム2~6人で、申し込みはネットで受け付ける。
イベントの開催時間は、1日=10時~12時、2日=10時~16時(10時~12時30分は大会開催、観戦可)。シンポジウムは1日の13時~16時。参加無料。