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「今治みらい発掘隊」がフィールドワーク 足元の魅力を再発見

工房織座では、参加者が実際に足踏み式の織機を体験

工房織座では、参加者が実際に足踏み式の織機を体験

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 今治市内でさまざまな場所を巡り、写真を撮影しながら新たな町の魅力を探るフィールドワークが4月20日、朝倉・玉川エリアで開かれた。

「今治みらい発掘隊」がフィールドワーク

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 市が主催する「今治みらい発掘プロジェクト12」の一環。2025年1月の今治市合併20周年に向けて、合併前の12市町村の市民らから成る「発掘隊」が地域資源や魅力発見を目的に、各地で活動を展開する。

 20日には朝倉・玉川エリアでフィールドワークを実施。当日は市民14人が参加し、一日かけてバスでスポットを回りながら、気に入った風景や対象の写真をスマホやデジカメで撮影した。

 午前中は「野々瀬古墳群」(今治市朝倉南)や斉明天皇とゆかりがあると伝えられる墓などを探訪。地域の歴史に詳しく、登山ガイドなどの経験も豊富な渡辺二孝さんが案内役を務めた。渡辺さんは「はるか昔から、人々が力を合わせて地域を作ってきた歴史を感じてほしい」と話した。

 午後には玉川エリアに移動。明治時代から変わらぬ味を守り続けている「武田屋八幡饅頭」(玉川町八幡)や「工房織座」(玉川町鬼原)に立ち寄った。工房織座は、大正から昭和にかけて使われていた古いシャトル織機を修理・改造し、織物を生産する工房。武田正利社長は「9台ある織機は、全て違う個性を持つように手を加えている。現代の機械と比較すると、生産スピードは20分の一から30分の一。その分、独特の織りの技法や個性的なデザインの織物にこだわっている」と話す。参加者は実際に足踏み式の織機を体験し、「ガシャンガシャン」と音を立てながら織り上がっていく様子に、「面白い」「見ていて飽きない」などと感動していた。

 その後、最終目的地の「森のともだち農園」(玉川町龍岡)で、印象に残った場所の写真を各々が選び、出力。地図に貼り付けてツアーマップを完成させた。プロジェクトディレクターを務める二宮敏さんは「出来上がったマップは、観光ガイドブックには載っていない場所ばかり。でも、地域の魅力があふれている」と講評した。

 参加者の一人、曽我部郁さんは「出身が朝倉なので、朝倉のことは知っていることもあったが、玉川のスポットは行ったことがない所ばかりで、新鮮だった」と振り返る。「いろいろな発見があり、参加して良かった」と話していた。

 次回は6月に意見交換会を予定する。

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