スイーツ店「Nicory(二コリー)」(今治市大三島町)がオープンして、5月20日で1カ月を迎える。
店主の渡邉利香さんは大三島出身。長男の誕生をきっかけにケーキ作りを始め、以来、20年にわたっていろいろなお菓子を作ってきた。「趣味だった」というお菓子作りだが、家族や友人の評判を呼び、近年はオーダーケーキの依頼が相次ぐように。「ケーキ店は島にあまりなく、需要も感じていた」と渡邊さん。「いろいろなニーズに応えたい」という思いが高まり、今回、店を開いた。
提供するのは米粉で作ったシフォンケーキやシフォンサンド、焼き菓子がメイン。シフォンサンドには、地元・大三島産のイチゴやキウイ、ブドウなどのフルーツも使う。「昔、体調を崩したことがあり、体に取り入れるものは意識している」という渡邊さん。実体験から原料や調味料にもこだわる。国産の米粉、豆乳、きび砂糖、米油などを使い、「多くの人が食べやすいスイーツを作りたい」と話す。
一番人気は大三島産のレモンを使った「レモンケーキ」(380円)。皮、果肉、果汁を丸ごと使い、カヌレ型で焼き上げる。「『おいしかった』と感想を伝えてくれるお客さんも多く、うれしい」と笑顔を見せる。営業日には200点近い商品を用意するが、昼前に売り切れることも多いという。
「年代を問わず、顔なじみの地元の人にも足を運んでもらえるのがうれしい。3時のおやつに利用してもらえたら。今後は島外の人にも知ってもらい、大三島に訪れる一つのきっかけになれば」と意気込む。
営業は水曜・土曜の11時~(売り切れ次第閉店)。