暮らす・働く 学ぶ・知る

「今治みらい発掘隊」がワークショップ 桜井漁港での競り見学も

競りの様子。越智今治地区では、現在はここ桜井でしか競りを行っていない。

競りの様子。越智今治地区では、現在はここ桜井でしか競りを行っていない。

  • 0

  •  

 今治市合併20周年記念事業「今治みらい発掘プロジェクト12」のワークショップが6月8日、桜井公民館集会所(今治市桜井)で開かれた。

漁協の婦人会メンバーによって振る舞われた、取れたての魚介の朝食。

[広告]

 市が主催し、2025年1月の今治市20周年に向けて2月に始動した同プロジェクト。合併前の12市町村の市民らから成る「今治みらい発掘隊」が、各エリアの歴史・食・文化など地域の魅力を発掘しながら、次の20年に向けて「今治のあるべき姿」を、2月~11月の計6回にわたって活発に議論している。

 8日には、旧今治市エリアの隊員が同所に集い、「第3回みらい会議」を開いた。隊員たちがこれまでのフィールドワークなどを通して撮影した、地域の好きな「場所」や「もの」の写真にキャッチコピーを付けるワークショップを開き、東京からプロのコピーライター2人もアドバイザーとして参加。出席した隊員からは「何気ない景色にキャッチコピーを付けることで、地域の良さを見つめ直すきっかけになった」などの声が聞かれた。

 会議の中では、旧今治市エリアの食材を使った「おむすび」について案を出し合うワークショップも実施。鳥生レンコンや乃万たくあんなど、地域ならではのさまざまな具材や味付けのアイデアが出て、活発な意見交換が行われた。

 今回は愛媛県漁業協同組合桜井支所協力の下、競りの見学や、漁協婦人会が手作りした魚介の朝食を振る舞うミニツアーも併せて開いた。6時30分からという早朝集合にもかかわらず61人が参加し、取れたての桜井の地エビや、たいめしのおむすび、魚のつみれみそ汁を味わった。

 プロジェクトディレクターを務める二宮敏さんは「これまでの活動を通して、隊員の皆さんには『街と知り合う』という体験をしてもらった。自分から街や住む人と知り合うことで、人とつながりが生まれる。人とつながり、地域のコミュニティーとつながることでウェルビーイングな状態が生まれ、多様な人を受け入れられる土壌ができる」と結んだ。

 4回目は8月に開催予定。今回意見が挙がった、12地域の特色ある具材の「おむすび」の試食会が検討されており、今後はさらに広範囲で地域間交流ができるようなプログラムになるという。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース