今治城が堀の水面に反射した写真がXに投稿され、反響を集めている。
投稿したのは今治城の公式アカウント。管理運営を担当する学芸員の藤本誉博さんが1月20日、「先ほどは、今治城の堀の水面は波がなくて鏡のようになっていて、美しい風景でした」と城が水面に反射した写真と共に投稿したところ、1万5000回以上表示され、800以上のいいねが寄せられた(1月22日14時現在)。
藤本さんによると、撮影したのは同日朝の今治城の堀で、スマートフォンで撮影したという。「晴れていて風がなく、波が立たないなどの条件がそろわないと、ここまで水面がぼやけずに反射した写真は撮れない」と藤本さん。「長年、今治城を見てきているが、こんな好条件のタイミングはめったにない」と話す。ただ、天候を確認して撮影に挑んだのかと思いきや、「晴れているので良い写真が撮れるかもと、ふらっと撮った」と笑う。
今治城は1602年、藤堂高虎によって築城された。堀に海水を直接引き入れた全国的にも珍しい構造で、高松城・中津城と並んで日本三大水城と呼ばれる。現在も、水門で海とつながっているため、潮の満ち引きによって水位が変化し、堀では海水魚が泳ぐ様子が観察できる。
藤本さんは「今治城は水面が広く、城が反射する写真は比較的撮りやすい」と話す。「美しい今治城に注目してもらって、その他にも祭りやマルシェなど、今治らしい催しや歴史文化にも興味を持ってもらえたら」とも。