今治市の鈍川温泉(今治市玉川町)で1月20日、ユーチューブ動画のロケが行われ、愛媛県出身で芸人の友近さんが撮影に挑んだ。
ロケは、愛媛県のPR事業「まじめえひめプロジェクト」の一環。同プロジェクトでは、愛媛県内の魅力を広く発信しようと、さまざまな情報発信を展開している。運営する公式ユーチューブチャンネルでは友近さんを「編集長」に迎え、本年度は「愛媛のお困りごとを解決!」をテーマに動画を制作してきた。
今回初めて「編集長」自ら地元の課題解決を目指し、撮影に挑んだ。鈍川温泉の老舗旅館「美賀登(みかど)」を訪れた友近さんは、浴衣姿で会席料理を口にした。イノブタ鍋を食べた友近さんは「うまみが濃い」とコメント。他にもたいめしをお代わりするなどして地元の味を楽しんだ。女将(おかみ)とは昭和歌謡のイントロクイズで盛り上がるなど、軽妙なトークを弾ませた。
撮影には、登録者数40万人のユーチューブチャンネル「フィルムエストTV」を主宰する、にしい監督も同行。同チャンネルは、「昭和」を感じるVHS風の映像作品が人気を集めており、昨年、2人がタッグを組んで制作した「昭和風」サスペンス劇場の作品は、これまでに400万再生を突破している。
今回のロケでは友近さんをモデルに、にしい監督も動画を撮影。レトロな温泉旅館を舞台に、「昭和風CM」動画制作に挑んだ。
「愛媛と言えば道後温泉は知られているが、鈍川温泉はまだまだ知らない方も多い。私も『美肌の湯』に漬かって、いろいろな人に魅力を伝えていければ」と友近さん。にしい監督は「ここまで本物のレトロなものが残っているところは少なくなっている。僕らも映画やドラマを撮るとき、ロケ地探しに毎回困っている。鈍川温泉には今後とも、作品作りで世話になりたい」と話す。
今回撮影した「まじめなえひめ研究所チャンネル」の動画は、1月30日から4週連続で毎週木曜日に公開予定。「フィルムエストTV」の動画は近日公開予定。