弁当店「Lea Lea(レアレア)」(今治市別宮町)が市役所近くにオープンして、1月13日で1カ月がたった。
店主の藤本美智代さんは長年、「カフェを開きたい」という夢を持ち、「55歳を目標にチャレンジしたい」と周りにも宣言してきたという。八幡浜市出身の藤本さん。祖母が地元で青果店を経営していたこともあり、「商売は身近な存在だった」と振り返る。商業科を卒業し、就職を機に今治に移り住んでからは長らく販売業などに携わってきたが、昨年、けがを負ったことが転機となった。「自分のペースで働ける仕事を考える中で、少し目標を前倒しにすることになるが、店を持つことを考えた」と藤本さん。52歳で店を開いた。
開いたのはカフェではなくテイクアウトメインの弁当店だが、丸型のランチボックスに食材を盛り付け、カフェランチのような雰囲気を演出する。「これまで自宅で子どもに作ってきた家庭料理」だというメニューは「チキン」「豚しょうが焼き」「ハンバーグ」「キーマカレー」の4種で、1日40食を用意する。「温かいものを安く食べてほしい」と、カウンターで注文を受けてから米やおかずをよそう。価格は、いずれも500円。
弁当のほかにも、韓国スイーツの「タルギボンボン」(300円)や「パンナコッタ」「コーヒーゼリー」(以上100円)の手作り菓子も販売する。
藤本さんは「一人で営業しているので、たくさん作ることはできないが、作り置きではなく、温かいうちに食べてほしいという気持ちを大切にしたい。値段もワンコインにこだわっている。皆さんがおいしいと言ってくれたら、それがうれしい」と話す。
営業時間は11時~(売り切れ次第、閉店)。土曜・日曜定休。