
歯科医院「四村ゆう歯科クリニック」(今治市四村)が5月26日に開院した。院長の越智優太さんは今治市出身で、地元へのUターン開業を果たした。
クリニックは「病院らしさを感じさせない開放的な空間が特徴」だという。高い天井と大きなガラス窓から光が差し込む待合室は、明るく広々としている。診療室は独立した3席を設け、うち1席にはキッズスペースを併設。「親子で気軽に通ってほしい」という越智さんの思いを込める。
ベビーカーや車いすでも安心して利用できるよう、入り口にはスロープを設置。車いすのまま入れる広めのトイレやおむつ替えスペースも完備し、小さな子ども連れの家族から高齢者まで、誰もが利用しやすいバリアフリー設計となっている。
越智さんは高校卒業後、当初は家業の土木業を継ぐことを考えていたという。しかし、浪人期間が転機に。「改めて人の役に立つ仕事を模索する中で、1年あるんだったら、医療の道に挑戦しようと思った」と振り返る。大学卒業後は地元での開業を見据え、県外の歯科医院で研さんを積んだ。今回、15年ぶりに故郷・今治に戻り、念願の開業にこぎ着けた。
「まずは患者の口腔内の状態をしっかりと把握し、その上で最適な治療方針を立てる。地域の皆さんの『かかりつけ医』として、口腔内の健康を生涯にわたってサポートできる存在になりたい」と越智さんは話す。
診療時間は9時~18時15分(土曜は17時15分まで)。水曜・日曜・祝日休診。