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今治・大三島に「RVパーク」 車中泊で新たな観光拠点目指す

大三島の瀬戸に、RVパークがオープンした。

大三島の瀬戸に、RVパークがオープンした。

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 車中泊施設「しまなみ海道 RVパーク シーサイドM」(今治市上浦町瀬戸)が今治市大三島にオープンして、7月1日で2カ月がたつ。

今治・大三島に「RVパーク」 イノシシのロゴがトレードマーク

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 RVパークは、日本RV協会が定める基準を満たした「快適に安心して車中泊ができる場所」として認定された施設。同施設では、海側に7台分のRVパークエリア「シーサイド」を、山側に2台分の「マウンテンサイド」を設ける。シーサイドには瀬戸内海の景色を楽しめる専用デッキ、マウンテンサイドには電気自動車(EV)充電設備を完備する。

 RVパークに加え、テントサイトエリアも5区画を用意。併設する2階建ての建物館内には女性専用エリア、男性専用エリア、それぞれにトイレとシャワーを完備する。共用エリアには、まきストーブやコインランドリーを備えるほか、コワーキングスペースとしても利用できるフリースペースがあり、2階には24時間開放のバルコニーも設ける。敷地内にはバレルサウナと水風呂も備え、海を望むデッキには「整い」スペースも確保する。

 同施設は不動産会社「不動ハウジング」(大阪府豊中市)の関連会社が経営する。施設責任者の大林学さんの父が、旅行で訪れた大三島に魅せられ、10年ほど前に同社社長を退いたのを機に島に移住。その後、移り住んだ自宅そばに、海の見える土地を購入したという。

 「当時は雑木林とごみ置き場で、地域貢献のために、きれいにするところから始めた」と学さん。整備を進める中で、広い土地と、拠点となる建物を活用して何かできないかと構想を始めたのが3年ほど前だった。しかし、一昨年、学さんが病に倒れ、長期入院を余儀なくされたことで計画は一時中断。「人生観が変わるほどの大きな出来事だった」と学さん。「海を望む見晴らしのいい場所ということもあり、ゆったりとくつろげる場所にしたいと、RVパークにすることに決めた」と振り返る。

 ゴールデンウイーク中の開業ということもあり「連休中は横須賀や熊本、栃木など、県外から多くのお客さまで満車状態が続いた」という。「観光客はもちろんだが、一番大切にしたいのは地元の人とのつながり。既にいろいろな局面で助けてもらっている。恩返しも込めて、災害時の避難所としても登録した」と地域貢献にも力を入れる。

 「今後はマリンアクティビティーなどの体験も展開していきたい」と学さん。「清潔感にこだわり、快適に過ごせる場所にしたい。ワンちゃん連れも歓迎」と利用を呼びかける。

 利用時間は14時~翌11時。料金は、RVシーサイドエリア=1泊8,800円、RVマウンテンサイドエリア=1泊6,600円。テントエリアは、1~2人用サイト=2,800円、1~4人用サイト=5,300円、1~6人用サイト=7,500円。サウナ入浴料は2,000円(1人60分)。

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