食べる 買う

今治・大三島にアイスクリーム店 フランス帰りの店主が夢を実現

「ルポン・キャトリエム」オーナーのスーレユミさん(左)とスタッフ。

「ルポン・キャトリエム」オーナーのスーレユミさん(左)とスタッフ。

  • 0

  •  

 地域の食材を使ったアイスクリーム店「ルポン・キャトリエム」(今治市上浦町井口)が10月26日、大三島にオープンした。

今治・大三島「ルポン・キャトリエム」 トリプルを注文、米粉のワッフルコーンもおいしい!

[広告]

 店主のスーレユミさんは福岡県出身。大学卒業後、「語学を学びたい」と海外に渡り、自転車業界で働きながらフランス、シアトル、中南米などを転々とし、人生の半分以上を海外で過ごしてきた。店名は、長く暮らしたフランス語で「4番目の橋」を意味し、店の目の前に望む多々羅大橋にちなんで名付けたという。

 「人生の最後は日本に戻り、好きな『食』の仕事をしたい」と5年前に帰国。コロナ禍の中、自転車で日本全国を巡り、会いたいシェフや生産者、農家を訪ね歩いた。「素材の豊富さ」に加え、海外での経験や自転車に関わってきた経験を生かせることも後押しとなり、4年前から、しまなみ海道周辺に拠点を構え、理想の物件を探し続けた末、今年5月、縁あって大三島へ移住。「瀬戸内や大三島は素材が豊かで、同時に消費されず廃棄されてしまう食材も多い。アイスなら素材を無駄なく使えるのでは」とアイスクリーム店に焦点を定め、開業に向けて試行錯誤を重ねてきたという。

 「大三島は外国人観光客も多く、中には健康志向の人も多い」とユミさん。主原料には大三島の「吉野とうふ店」(上浦町盛)の豆乳を使用。フレーバー作りでは「素材の良さをどれだけ引き出せるか」にこだわり、乳化剤・安定剤・白砂糖は使わず、全て植物由来の原料で仕上げる。かんきつやイチジク、バターナッツ、酒こうじなど、地元の旬素材を使ったフレーバーをそろえる。「素材が豊富なので、季節以上のペースで入れ替える予定」と笑う。コーンは米粉を使ったグルテンフリーのワッフルコーンを一枚ずつ手焼きする。

 価格は、シングル=550円、ダブル=750円、トリプル=900円、フォース=1,000円、キッズ=400円(ダブルサイズ、小学生まで)、手焼きワッフルコーンは100円追加。紅茶や自家製ドリンクなども用意する。

 今後は、地域の食材を使ったOEM(委託製造)にも力を入れる予定。「地域の良いものを、アイスを通じて発信したい。丁寧にアイスを作って、丁寧に生きていきたい」とユミさんは話す。

 営業時間は10時~17時。水曜・木曜定休。

ピックアップ

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース