おでん専門店「おでん屋 ふみ」(今治市大正町2)が10月23日にオープンした。
店舗は4階建てビルの1階に位置し、上階はゲストハウスとして営業する複合施設の一翼を担う。店内は、カウンター10席、座敷席12席。カウンターは物件に元々残されていたものを「雰囲気が良かったから」と気に入り、そのまま活用したという。
おでんは「大根」(180円)、「卵」「厚揚げ」「はんぺん」(以上150円)などのほか、「ウインナー」(250円)、「ねぎま」(380円)、「タコ」(440円)など。地元の食材も使い、ごぼ天や平天は「二宮かまぼこ」、豆腐は「福永商店」から仕入れる。
併せて、「ポテトサラダ」(480円)、「締めさば」(550円)「だし巻き卵」(600円)、「唐揚げ」(660円)などのフードメニューも提供。大阪から粉を取り寄せ、「たこ焼き」(600円)も用意。ドリンクメニューは、ビールや焼酎、日本酒、ウイスキー、サワー、ワインなどのアルコールとソフトドリンクをそろえる。
店主は今治市出身の男性。大学進学を機に大阪へ移り、学生時代に始めたおでん店でのアルバイトをきっかけに、そのまま社員として14年間勤務してきた。今年7月まで同店で働き、長年の経験を生かして今回の独立に踏み切った。
Uターンのきっかけは昨年夏、今治東高校時代の同級生で現在も仲のいい仲間から「地元に帰ってきて、おでん屋をやってや」と声をかけられたこと。現在の店舗物件が「年末までに決めれば入居できる」という条件だったことも背中を押した。「(大阪では)早朝の仕込みから激務の日々。食べる分に困らず、少し落ち着いた生活をしたいと思って決断した」と振り返る。
オープン以来、口コミでの評判もあり、連日多くの来店が続いており、東京や福岡から出張で訪れる県外客、海外からのサイクリストの姿もあるという。店主は「ゆっくりしたいという願いは現状かなっていないが、うれしい悲鳴」と笑顔を見せる。
「老若男女いろいろな人に来てもらって、リラックスしながら和やかに食事を楽しんでほしい」とも。
営業時間は17時~24時。