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今治・登泉堂がかき氷「紫陽花」 地元客の熱望受け限定販売

かき氷「紫陽花」。白ワインのシロップはアルコールを飛ばしているが、「念の為、妊娠している人やお酒の弱い人はご遠慮を」と青野さん

かき氷「紫陽花」。白ワインのシロップはアルコールを飛ばしているが、「念の為、妊娠している人やお酒の弱い人はご遠慮を」と青野さん

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 今治の老舗和菓子店「登泉堂」(今治市郷新屋敷町)が現在、初の試みとなる6月限定かき氷「紫陽花(あじさい)」を販売している。

今治・登泉堂がかき氷「紫陽花」 地元客の熱望受け限定販売

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 創業135年の歴史を持つ同店は、先代の4代目が始めたかき氷がヒット。愛媛で初めてイチゴの生シロップを使ったことで話題を呼び、多いときで1日600杯を売り上げる。

 現在の5代目店主・青野拓人さんに代替わりしてからは、新しいジャンルのかき氷にも挑戦している。昨年は、東京で開かれた全国の有名かき氷店が集うイベント「かき氷コレクション」に出店。主催者から「イベント限定のシロップを作ってほしい」と要望を受け、試行錯誤の上、誕生したかき氷が「紫陽花」だった。

 「イベントの時期が5月末から6月上旬と、梅雨の季節ならではのかき氷が作れないかと思案した。うちは和菓子屋なので、和菓子の要素も加えられたらと、かき氷の上に錦玉(きんぎょく)という寒天と砂糖を煮詰めて固めた透明な和菓子をトッピングすることを思いついた。さらに涼しげな印象にしたかったので、天然着色料で水色と紫色の2色に色付けた」と青野さん。かき氷の内側には白小豆の金時と練乳を忍ばせ、香りと風味を出すためアルコールを飛ばした白ワインのシロップを上からかける。青野さんは「理想とするかき氷が完成した」と話す。

 当初、店での販売予定はなかったが、同店の公式インスタグラムに「紫陽花」の画像を投稿したところ、地元客から「今治でも食べたい」というメッセージが殺到。これを受け、今年改めて梅雨の時期である6月限定という形で、「紫陽花」を店内販売することにした。

 「月間の限定販売かき氷は今回が初めて。早速、お客さまからもおいしかったという声が多く届いている。紫陽花は6月いっぱいで終了予定だが、これからも、登泉堂らしさは残しつつも、他の店がやっていないようなかき氷を販売していきたい」と意気込む。「7月も新しい味のかき氷を販売予定なので、期待してほしい」とも。

 価格は1,200円。営業時間は11時~18時。月曜定休。

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