食べる 買う 学ぶ・知る

今治・玉川で初の「レモネードスタンド」 小児がん患者支援、マルシェも

主催者の井出恭子さん(左)と、不動産会社「ステディコム」(松山市)に勤める菊野育子さん(右)。野外イベントスペース「FOREST FOR REST(フォレスト・フォー・レスト)」にて。

主催者の井出恭子さん(左)と、不動産会社「ステディコム」(松山市)に勤める菊野育子さん(右)。野外イベントスペース「FOREST FOR REST(フォレスト・フォー・レスト)」にて。

  • 0

  •  

 小児がん患者の支援を目的としたチャリティーイベント「全国一斉レモネードスタンド2025」の一環として、今治市玉川町の野外イベントスペース「FOREST FOR REST(フォレスト・フォー・レスト)」(今治市玉川町龍岡上)で6月14日、初の「レモネードスタンド」が開催される。当日はマルシェも同時開催し、地域を巻き込んで支援の輪が広がることを目指す。

今治・玉川町の「FOREST FOR REST」の様子

[広告]

 レモネードスタンドは、アメリカでがんと闘う少女が、同じ病気の子どもたちを助けたいと自宅の庭でレモネードを販売し寄付を募った活動が起源。その心温まるチャリティー精神は、全米はもちろん日本でも広がりを見せ、2023年からは小児がん支援団体「レモネードパーク」が、全国で同様の活動を展開する団体と連携し、同日にレモネードスタンドを開催する「全国一斉レモネードスタンド」を展開している。

 今回、今治での開催を企画したのは、同市出身で「FOREST FOR REST」を管理・運営する井出恭子さん。「人に喜んでもらうことが好き」だという井出さんは、「人が集って、楽しいことをシェアできる場所をつくりたい」と5年前に玉川町の土地を購入。現在はヤギや烏骨鶏(ウコッケイ)を飼育しながら、「キャンプ場やイベント会場として整備している最中」だという。そうした中、知人を介してレモネードスタンドの活動を知り、「がんではないものの、家族が病を患い、医療関係者の方々に世話になった経験から、何か力になりたいと強く共感した」と、初のイベント開催を決意した。

 開催に当たり、友人で、不動産会社「ステディコム」(松山市)に勤める菊野育子さんに相談した。菊野さんは「母をがんで亡くしており、この活動には前々から強い思いがあった。今回、相談をもらって、一緒にイベントが実現できてうれしい」と、念願の開催に喜びをにじませる。同社は地元・東温市で定期的にマルシェを開くなどの経験も豊富。現在、共同で開催の準備を進めている。

 当日のレモネードの材料には、井出さんの知人であるかんきつ農家から寄付されたレモンを使うという。「ありがたいことに、快くレモンを提供してもらった」と井出さん。会場ではレモネードの販売に加え、カレー店やパン店など約7店が出店し、にぎやかなマルシェ形式でイベントを盛り上げる。レモネードの売り上げは、小児がんと闘う子どもとその家族の支援に寄付するという。

 井出さんは「まずは気軽に会場に足を運んで、楽しい時間を過ごしてもらいたい。このイベントが、活動を知るきっかけになれば」と来場を呼びかける。

 開催時間は9時~16時。駐車場は敷地内のほか、「木工屋」(玉川町龍岡上)の駐車スペースを使用できる。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース