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今治・大三島のホステル&カフェが2周年 今春新たな客室も追加

同店を営む大橋健太郎さんと妻の美加さん。

同店を営む大橋健太郎さんと妻の美加さん。

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 大山祇神社の参道にあるホステル&カフェ「Co-living & Cafe SANDO(コリビング・アンド・カフェ・サンド)」(今治市大三島町)が3月30日で2周年を迎える。

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 千葉県出身の大橋健太郎さんと妻で山口県出身の美加さんがホステルとカフェバーを営む。大橋さんは2020年3月、今治市にIターンし、2年後の2022年3月に同店を開業した。店は老舗の茶屋跡を改装した。

 20代の頃にカフェバーの店長経験がある大橋さん。その後、クルーズ客船のサービス担当として4年ほど働き、美加さんは同船でホテルフロントを担当していたという。「ツアーの一環で、国内のさまざまな島を巡った。宮浦港に立ち寄り、大山祇神社を参拝するというプランで初めて大三島を訪れたが、他の島にはない魅力を感じた」と大橋さん。「ここに拠点を構えたい」と、移住を決意した。

 移住に当たっては、地域おこし協力隊の制度を活用して2年間は協力隊員として活動しながら、開業準備を進めた。「島に足りないことは何だろうと考えた。自分たちが移住を決めた際に、物件数が少なく困ったこともあり、気軽に『お試し移住』や、中長期的に滞在できる場所があったらいいなと思った。自分は飲食畑、妻はホテル畑で経験を積んできたので、それなら自分たちで力を合わせてやろうと思った」と話す。

 ホステルでは現在、ドミトリータイプや1棟貸しなど、タイプの異なる5つの客室を設ける。大橋さんは2年を振り返り、「予想よりもお客さまに来てもらった。ゴールデンウイークや夏の観光シーズンはもちろん、それ以外の時期でもサイクリストが立ち寄ってくれた」と話す。今年2月には新たに客室を整備し、全6室になった。より長期の滞在にも対応できるよう、今春から展開予定だという。

 カフェではホットサンドやピザなどを提供し、野菜は地元産のものも使用する。「これまで海外にも多く訪れた経験を生かし、キューバサンドやバルメニューなど地域になじみがなかったものも、あえて取り入れている。食文化体験を楽しんでほしい」と大橋さん。地元客の来店も多いという。

 今後については「地元の人とタッグを組み、シェアハウスの整備などにも取り組みたい」と意気込む。「『島にあったらいいな』を創り出すことを理念に活動している。大三島のにぎわい作りに貢献していきたい」とも。30日には2周年の記念イベントも予定する。

 カフェの営業時間は、7時30分~16時、18時~22時。

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