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今治でアート制作のワークショップ アーティストと小中学生が交流

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 アートワークショップ「地球と一緒に絵を描いてみる」が2月18日、今治ホホホ座(今治市共栄町)で行われた。今治市が主催するアートプロジェクト「アーティスト・イン・今治」の一環。市内に滞在し制作活動を行うアーティストの小宮太郎さんと市民との交流を図るプログラムの一つとして企画した。

「地球の力」を使って制作する参加者ら

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ワークショップでは小宮さんが作品作りで用いている、目の粗いキャンバスの裏側から絵の具を押し出す手法を用い参加者と共に作品を制作した。作業は好きな色の顔料を選び、オリジナルのアクリル絵の具を混ぜて作るところからスタート。裏返したキャンバスに絵の具を押し当て、力の加減を調整しながら立体的な表現を楽しんだ。

 参加した小学2年の金子朔人くんは「思っていた絵にならなかったけど、それも面白かった。上手にできた」と初めての作品作りを振り返った。母親の幸香さんは「子どもが、美術が好きなので参加した。ユニークな体験ができて満足。美術の分野は習い事などもあまり身近ではないため、気軽に参加できてアートに触れられるきっかけがあるのはうれしい」と話していた。

アーティスト・イン・今治は今治市が主催し、「Imabari Landscapes」が企画運営を手がけるアートプロジェクト。小宮さんが2月から3月にかけて市内に滞在し、地域と交流しながら制作活動を行う。今治市の担当、八木直樹さんは「市の魅力創りの一つとして、アートを軸にイベントを検討した。中心市街地のにぎわいづくりにもつながれば」と期待を込める。

 Imabari Landscapesは、ディレクターの周山祐未さんが主導して2018(平成30)年から活動するアートプロジェクト。アートコーディネーターとして展覧会などを企画してきた経験を生かして、これまでも市内でプロジェクトを企画してきた。「自分が心地よく生きていくために、アートはなくてはならないもの。アーティストの力を借りながら、地元でもアートに触れられる機会を作りたいと思った」と周山さん。今回の「アーティスト・イン・今治」では、つながりのあった小宮さんに声をかけ、市民や子どもたちがアートに触れられる体験をしてほしいと企画した。

 アーティスト・イン・今治では3月1日~6日、アーティストと対話しながら制作過程を見学できる「オープンスタジオ」を予定。入場無料。事前申し込み不要。会場は今治市立中央図書館2階の会議室で、13時~18時(3月2日のみ10時~12時、4日は休み)に行う。ワークショップで制作した作品も展示予定。

 3月2日にはトークイベント「アートプロジェクトと街の関わり方」も予定。会場は今治市立中央図書館3階の視聴覚室。定員は50人で、要事前申し込み。

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