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今治のタオルメーカー「オリム」が新商品 伝統工芸とコラボしたストール

「徳島の藍生葉染め」で染め上げたストール(写真提供=オリム)

「徳島の藍生葉染め」で染め上げたストール(写真提供=オリム)

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今治のタオルメーカー「オリム」(今治市天保山町)が3月1日、同社が展開する服飾雑貨ブランド「日本のいいもの」でストールを発売した。

今治のタオルメーカー「オリム」が新商品

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 発売したのは「徳島の藍生葉染め」「沖縄の福木染め・月桃染め」「岐阜の柿渋染め」とコラボレーションしたストール5種。独自技術で織り上げた織物に、各地の伝統の熟練技術を持つ染職人が一点ずつ手染めするのが特徴だという。

 同社は1986(昭和61)年創業のタオルメーカー。「暮らしの中で磨き抜かれた伝統の技を後世に伝承していくことが大切」をコンセプトに、2022年10月、産地コラボブランド「日本のいいもの」を立ち上げた。

 開発を手がけた同社の近藤浩人さんは「今治タオルブランドが世の中に浸透して信頼感を得た今、誇れる技術力を活用した次の一手が必要だと考えた。商品開発を模索していく中で、着物など一部の特別な商品を除いて伝統技術に触れる機会がほとんどなくなりつつあることに気がついた」と話す。「自社の織物と各地の伝統技術を組み合わせた『伝統的ものづくり』に取り組もう」と決意し、「暮らしに寄り添う商品」としてストールを発想したという。

 ストールの商品化に当たり、新しい織機を導入するのではなく、あえてタオル用織機の改良に取り組み、数年がかりで商品化を実現した。職人の技術向上にも取り組み、通常のタオル製造では使わない極細糸での商品化を実現。生地には全世界の綿生産量のうちわずか5%と言われ、世界三大高級綿とされる「エジプト綿」を使い、顔や首に触れるため肌触りを追求したという。

 近藤さんは「日本の気候風土から生み出された伝統技術や伝統工芸を、若い世代や多くの人に知ってもらいたい」と期待を込める。

 価格は、徳島藍生葉染ストール=8,800円、琉球カラーストール=1万6,500円、美濃柿渋染ストール=6,600円。

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