今治市が主催する「カレイ山 山頂BANQUET(バンケット)」が3月23日、カレイ山展望公園駐車場(今治市宮窪町宮窪6355-2)で開催される。
市内で活動する地域おこし協力隊が企画運営を手がける同イベント。中心メンバーの福地立憲さんは「今治市では地域おこし協力隊を10年以上受け入れているが、各地域に配属されている全員で活動する機会はこれまでほとんどなかった」と振り返る。今回、市内の隊員全員で取り組む機会を作ろうと、初めて企画した。
企画運営は福地さんを中心に、2年目の隊員が力を注いでいる。福地さんは、着任前に居住していた埼玉県で商店街の空き店舗の利活用などイベントやワークショップを主催した経験があり、イベント実行のリーダー役を務める。
2年目の隊員6人のうち2人が、普段から大島やカレイ山をフィールドに活動しており、イベントの舞台をカレイ山に決めたという。福地さんは「景色がきれいなカレイ山だが、それだけではない魅力を伝えたかった。メンバーで話し合った結果、美しい夜景をすてきな音楽と一緒に楽しんでもらいたいと、開催時間を夕方から夜にした」と話す。
当日は、市内の協力隊員が日々の活動として取り組んでいることや自分のスキルを生かし、飲食ブースの出店やワークショップなどを行う。隊員の一部が事業化を計画している屋外サウナ体験も予定。福地さんが主宰する「まちと暮らしのいまはる会議」の特別版も行う予定。協力隊員の日頃の活動を伝える機会を提供するという。
福地さんは「イベント開催に当たっては、チラシ制作で元協力隊員の人に依頼するなど、隊員同士や一部のOB、地域の人にも協力してもらって進めてきた。拠点がバラバラな隊員たちが結集して、ユニークなイベントになっていると思う。今年は1年目だが、今後はさらに多くの人を巻き込みながら、協力隊と地域が一緒になって大きくしていきたい」と期待を込める。
開催時間は15時~20時。参加は無料。