
今シーズン、J2リーグに昇格したFC今治のホーム戦チケットの売れ行きが好調だ。
アシックス里山スタジアムを青く染める満員のファン・サポーター
同クラブは5月19日、第18節の徳島ヴォルティス戦について、オンラインで販売している全席種のチケットが完売したと発表した(車いす席を除く)。これにより、昨シーズン年間20試合中3試合だった完売が、既に今シーズンは11試合で昨年の実績に並んだ。残りの試合での記録更新が確実視される。
同クラブの神尾武司さんによると、昨シーズン、ホーム戦20試合(リーグ戦19試合、カップ戦1試合)で完売を記録したのは3試合。内訳は、J2昇格に期待が集まっていた最終盤のリーグ戦・第35節でのFC琉球戦、第38節でのテゲバジャーロ宮崎戦、昨季J1リーグ2連覇を達成したヴィッセル神戸とのルヴァンカップ戦だった。
一方、今シーズンはホーム戦10試合(リーグ戦8試合、カップ戦2試合)を終えた現時点で、第13節のジュビロ磐田戦、第15節のジェフユナイテッド千葉戦と、J1経験のある強豪相手の試合でチケットが完売。今回、四国同士の対決としても注目が集まる5月31日開催の第18節・徳島ヴォルティス戦でもチケットが完売したことで、完売は3試合に到達した。
チケット完売の要因について、「J2昇格とチームの好調がもたらす相乗効果が大きい」と神尾さん。J2開幕戦は完売には至らなかったものの、ここ数試合はJ1経験のあるクラブとの対戦に加え、開幕戦から5月6日のロアッソ熊本戦まで13試合連続負けなしだったチームの好調ぶりが、サッカー関心層に加え、市民の関心を強く引きつけていると考えられる。
J2リーグでは、年間順位の上位2クラブがJ1に自動昇格し、3位から6位はプレーオフで戦い、優勝クラブが昇格する。現在同クラブの順位は、5月17日にアウェーで戦ったヴァンフォーレ甲府戦で惜しくも敗れたことで5位から7位に後退したが、J1昇格にも期待が高まる。
今後も、7月12日には「伊予決戦」となる第23節の愛媛FC戦など注目カードが控えている。今後のチケット完売記録にも注目したい。