「おもちゃ病院 in しまなみ木のおもちゃ美術館」が8月30日、しまなみ木のおもちゃ美術館(今治市にぎわい広場1、イオンモール今治新都市1階)で開かれた。
同館を運営するFC今治が日本おもちゃ病院協会の協力のもとで企画。壊れたおもちゃをボランティアの「おもちゃドクター」が修理する取り組みで、今治市内での開催は今回が初めて。
会場となった館内の「おもちゃこうぼう」には、犬型のおもちゃやキーボードや、ぜんまい式のおもちゃなどが持ち込まれた。ドクターは持ち主から症状を聞き取り、電池の電圧や配線、モーター、ギアなどを確認。細かなねじを順番に並べながら本体を分解し、原因を一つずつ探った。
キーボードを持参した家族は、「5年ほど使っていなかったが、きょうだいの兄が以前使っていたものをまた使えたらと思って持ってきた」と話す。ドクターは折れていた部品を補修し、音が出るよう調整した。
故障したと思われていたおもちゃが、新しい乾電池への交換で動き出す場面もあった。ドクターは「電池が残っているように見えても、電圧が足りず、音や動きが弱くなることがある。故障したと思ったら、まず新しい電池に替えてみて」と呼びかける。
複雑な犬型のおもちゃを修理したドクターは、再び動き出した姿を見て「感無量。壊れたものが直るだけでうれしい。子どもの心に戻る」と笑顔を見せた。
協会関係者は「松山と新居浜では10年ほど前からおもちゃ病院が開かれているが、今治ではなかった。今回をきっかけに関心が広がり、児童館などさまざまな場所で開かれるようになれば」と期待を寄せる。
同館では、修理を通して子どもたちに物を大切にする心を育んでもらうとともに、多世代が交流する機会につなげたいとしている。