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今治・大三島に「Hime食堂」 愛媛・しまなみの味、一膳に

「Hime食堂」を経営する越智仁文さん(左)とシェフの甲谷清志郎さん(右)。

「Hime食堂」を経営する越智仁文さん(左)とシェフの甲谷清志郎さん(右)。

 大山祇(おおやまづみ)神社の参道沿いにレストラン「Hime食堂」(今治市大三島町宮浦)がオープンして9月7日で1カ月がたつ。愛媛やしまなみ地域の食材を使った料理を提供し、観光客が島で滞在するきっかけとなる店を目指す。

今治・大三島「Hime食堂」の「しまなみ飯御膳」

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 運営は、砥部町や西予市でホテルを運営するなど、飲食・宿泊事業に携わってきた今治市出身の越智仁文さん。現在は大三島を拠点に、しまなみ海道を「通過する観光地」から「滞在する観光地」にしていこうと、地域の活性化に注力する。同店もその取り組みの一つとして出店した。

 参道は越智さんにとって幼少期からのなじみの場所。幼少期には家族と船で島を訪れ、港から多くの人でにぎわう参道を歩いたという。「親に『大三島へ行く』と言われるとうれしかった。ただ、橋が架かり、大人になって訪れると寂しい印象を受けた」と振り返る。

 店舗は、かつて参道沿いにうどん店として建てられた建物を全面改装。店内は約20席で、壁面を大きくガラス張りにし、家具も空間に合わせて製作した。ゆとりを持たせて客席を配置し、越智さんが手がける宿泊施設「ATELIER O-HUIS(アトリエ・オーハウス)」(西予市宇和町)にゆかりのあるアーティストの作品も複数展示する。店外には安神山や鶴姫公園が望める12席のオープンテラスを備える。

 料理は、県内やしまなみ地域の食文化を一度に楽しめるメニューをそろえる。一押しの「しまなみ飯御膳」(3,850円)は、その日に島で獲れた魚を宇和島鯛めしのように卵やたれと合わせ、ご飯にのせて味わう一品。このほか、ふくめん、鯛五色そうめん、じゃこ天、瀬戸内産のシラスなど、愛媛各地の郷土の味を一つの膳に盛り込む。

 料理を担うのは、県内外の飲食店で経験を積んできた松山市出身のシェフ甲谷清志郎さん。しまなみを盛り上げたいという越智さんの構想に共感し、今治市へ移住した。甲谷さんは「愛媛の魅力を食を通じて全国に発信していきたい」と意気込む。

 営業時間は11時30分〜15時。木曜定休。駐車場約20台。