今治港と今治市役所を結ぶ広小路(県道今治港線)で11月9日から、道路空間活用の社会実験が実施される。
かつて城下町や港町として発展し、丹下健三建築群など豊かな地域資源を持つ今治市の中心市街地。近年は居住人口の減少や空洞化が進み、人が集うにぎわいが失われつつあることが課題となっている。市は「このままでは地域資源や機能が損なわれ、持続可能なまちづくりが難しくなる」という危機感から、2022年から協議を開始。単発の賑わいに留まらず、日常的に人がいる風景を取り戻すため、「まちづくり市民会議」などを重ね、2025年6月、まちづくりの羅針盤となる「今治市中心市街地グランドデザイン」を策定した。
今回の社会実験は、グランドデザインで描いた広小路の可能性を検証するものとして位置付ける。実験期間中の14日間は、広小路の中央部に位置する車道の通行を制限し、歩行者が過ごせる「みち広場」として活用。車両通行は両側の側道を一方通行にする24時間交通規制を行う。期間中は交通への影響や安全性の確認、新たな空間活用の可能性を探る。
社会実験と併せて、市民有志グループ「ミナトマチヨル」による企画「ミナトマチヨル~広小路ら編~」も展開。「みち広場」を活用し、将来のまちの過ごし方や活用のアイデアを形にする実践的な取り組みも行う。
徳永繁樹今治市長は「今回の社会実験は『未来の今治を市民が皆でデザインするためのリハーサル』。先に結論ありきではなく、実際に試して数字で検証し、市民の声を聞いた上で今後の方向性を判断したい。期待の声も心配の声も大切な意見。ぜひ実際の現場をご覧いただき、意見を寄せてほしい」と呼びかける。
社会実験は11月9日から11月22日まで(24時間交通規制)。