「第76回全国植樹祭」が5月17日、愛媛県総合運動公園で開催された。天皇、皇后両陛下が出席され、県内外の林業関係者や一般公募の県民ら約4500人が新緑の中で森林の重要性を分かち合った。
森林整備や木材利用への理解を深めることを目的に毎年巡回開催されている全国植樹祭。愛媛県での開催は1966(昭和41)年以来、60年ぶり2回目となった。「育てるけん 伊予の国から 緑の宝」をテーマに掲げ、式典では天皇陛下が「おことば」で、60年前の植樹祭で植えられた木が今大会でベンチなどに利活用されていることに触れ、「感慨を覚える」と述べた。「(愛媛県は)多彩で豊かな自然環境に恵まれている。素晴らしい自然が守り育てられてきたことを喜ばしく思う」とも。その後、両陛下はスギやクスノキなど6種の苗木を「お手植え」、県の木であるクロマツやイロハモミジなど計4種の木を「お手播(ま)き」された。
式典のアトラクションには、愛媛県にゆかりのある著名人が多数出演。ストーリーテラーとして語りを務めた俳優の草彅剛さんは、2歳ごろまで今治市に住み、その後も夏休みには今治の祖父母の家へ遊びに訪れていたという、今治に深いゆかりがある一人。
式典を振り返り、「大自然の中で胸が熱くなるシーンがたくさんあった。僕の大好きな愛媛で皆さんと(この日を)迎えられてうれしい」とコメント。さらに「自分も愛媛で育ったので、未来の子ども達に向けて苗を植えて、新鮮な空気が未来の子どもたちを助けてくれるようになれば」と、"第二の故郷"の未来へ思いを寄せた。
式典には今治市立朝倉小学校の児童らでつくる「朝倉緑の少年団」や愛媛県立今治西高等学校の合唱部の生徒らも参加。そのほか、新居浜市出身の石丸幹二さんによる「君が代」独唱や、愛媛発の男女2人組バンド「LONGMAN(ロングマン)」のテーマソング演奏に合わせた県内高校生による書道パフォーマンスなども披露され、豊かな森林を次世代に引き継ぐ誓いと共に幕を閉じた。