今治銀座商店街のシェアキッチン「くろごまキッチン」(今治市常盤町2)で、あんこで作る花をあしらった和菓子店「季(き)のや」が営業を始めて、間もなく2カ月を迎える。
同店は7月15日に営業を開始。くろごまキッチンは、地域交流拠点「くろごま団地」内に2025年8月に開設され、曜日替わりや月数回など、出店者が希望する頻度で営業できる。今回、「季のや」が加わり、現在は5店舗が出店している。
「季のや」では、あんこで季節の花を表現した「花もなか」(550円)を定番商品として提供する。夏季は「花アイス」(同)を用意し、秋以降は団子などに替える。取材当日は用意した商品が売り切れた。商品の予約も受け付ける。
店主を務めるのは、今治市出身の村上さん。コロナ禍に新しい習い事を探す中で、和菓子作りに出合ったという。もともと細かな作業が好きだったことから松山市内の教室へ通い始め、約5年間続けてきた。今回、講師からの後押しもあり、出店を決めた。「カフェというより、ふらっと立ち寄って菓子とお茶を楽しめる、昔のお茶屋や団子屋のような場所にしたい」と意気込む。
くろごまキッチンでの出店を決めた理由については、物件の契約や厨房(ちゅうぼう)設備の準備などに多額の初期費用をかけずに挑戦できる点に魅力を感じたという。村上さんは「見て美しく、食べてもおいしい菓子を目指している。もともと地域活性化にも関心があり、この店が人の集まるきっかけの一つになれば」と期待を込める。現在、あんこの花をあしらい、蒸し菓子の浮島を土台に使ったオーダーケーキの商品化も検討している。
くろごまキッチンでは、昨年12月2日にタコス店「ilL_TACOS(イルタコス)」、今年4月23日に「まぜそば もぐもぐら」も営業を始めた。いずれも月2回出店する。
イルタコスは「タコスランチプレート」(3枚1,000円、5枚1,500円)や、テイクアウト限定の「タコスホットサンド」(700円)などを提供。本場の味を大切にしながら、日本人の好みに合わせた素材の組み合わせとスパイスのバランスにこだわる。店主は「何度でも食べたくなる、上品で飽きないタコスを目指している」と話す。
まぜそば もぐもぐらは、くろごま団地にランチ営業のイメージを定着させようと、管理人自らが始めた。まぜそばは並盛り(800円)、大盛り(900円)、学生は100円引き。
くろごま団地を運営する管理人・福地立憲さんは「変化していくことを前提とした場所なので、変わっていくことはうれしい。今後、どんな店が出店してくれるのか楽しみ。地元でチャレンジしてみたい人が、もっと増えたら」と話す。
現在も出店者を募集中で、特に夜間や平日にランチ営業を希望する人を歓迎する。営業日時は店舗により異なる。出店予定はくろごま団地のインスタグラムで知らせる。